日本代表の試合を観戦してからJリーグの試合を観戦すると、物足りなく感じるのは私だけでないはず。それだけ一国の代表と代表のマッチゲームはレベルが高く、見所満載なのは確かです。その中でも手と汗を握りながら観戦する試合になるのは、ワールドカップ予選でしょう。過去において日本代表はどんな軌跡をたどってきたのでしょうか?日本代表の過去の熱い戦いを知ると、サッカー観戦の魅力が100倍になりますよ!

日本代表がワールドカップに初出場したのは、1998年フランスWカップですが、それまでは苦難の連続でした。1986年にはメキシコWカップが開催されましたが、それまでは一次予選通過すらできなかった日本代表。当時は、天才と言われていた木村和司氏が日本を率いていましたが、それでもアジアの壁が大きく立ちはだかっていたというわけですね。

日本代表の軌跡が変わりだしたのは1994年アメリカ大会アジア予選。アメリカ大会予選と聞いてもピンとこないかもしれませんが、「ドーハの悲劇」なら聞いたことがあるかもしれませんね。Jリーグが始まり、日本全体のサッカー熱が急激に高まった時のWカップ予選でしたから、より多くの方がリアルタイムで試合観戦をしたことでしょう。ご存知の通り、最終戦のロスタイムで失点、あと一歩、いや、あと半歩でWカップ出場というところで、その夢が断たれた瞬間でした。

しかし、4年後のフランスWカップ予選で‘ジョホールバルの奇跡’が起き、日本代表の歴史に大きな里程標が生まれたのです。延長戦で岡野が劇的なゴールを演出、日本は悲願のWカップ出場を遂げることができました。このように、日本代表がWカップ出場するのには何十年とかかり、酸いも甘いも乗り越えて今の日本代表があるというわけです。

日本は確実に成長を遂げています。以前は、如何にWカップに出場できるかどうかが焦点だったものの、今はWカップでどれだけ勝ち進むことができるかが最大の焦点となっているのですから、Wカップでの惨敗や失敗を無下に非難するのもどうかと思います。

日本代表の軌跡を鑑みた上で、今の日本の長所は何か、日本のウィークポイントは何か、何を改善すべきか。こうした点を考えながら今後の日本代表の試合を観戦してみて下さい。自ずと日本代表のこれから歩むべき道が見えてくることでしょう。試合観戦がより興味深く魅力的なものになること間違いありません。