点を取ることだけにスポットを絞るなら、FWに注目していたいところですが、サッカーはFWだけじゃないんです。試合を実質的にコントロールしているのは、何と言ってもMF(ミッドフィルダー)。MFに注目すると、ゴールシーンだけでは味わえないサッカーの醍醐味を味わえますよ!

MFで是非知っておきたいのが、「ボランチ」と「レジスタ」の二つの役割。ボランチは、守備的役割を担うMFなのですが、日本語では‘中盤の底’とも言われるボランチは、DFラインの前で相手の攻撃を食い止め、パスの出所を殺し、前線へ有効なパスを送る。これが主な仕事となっています。あまり目立たない仕事で、黒子役に徹しているわけですが、注目していると渋い仕事をこなしているんですよ。

スペースがあると相手に自由自在に試合を運ばれますから、ポジショニングを上手に取りスペースを消すという何とも渋い動きを見ると、サッカーを知っている人はしびれますよね。後は、決定的なパスやシュートを打たれないように、相手を潰すボランチの動きは、サッカーにおいて欠かせない動きです。その役割を献身的にこなすボランチを見ているだけで、なかなか楽しいものです。

後は、ここぞというところに後方から決定的なパスを送るボランチは鳥肌ものですよ。DFラインのちょっと前方からの刺すようなパス。それを受けたフォワードがシュートを放つ。この一連の流れは観戦者の興奮を誘います。ボランチの動きから目を離せません!

もう一つ注目したいのが、レジスタ。演出家という意味があるレジスタは、試合を演出していく存在と言えます。どちらかというと中盤の底から試合をコントロールし、攻撃に積極的に関わるのがレジスタ。ボランチと同じポジションを取るのですが、ボランチとは役割が違うんです。ボランチは守備的ですが、レジスタは攻撃的役割を担っています。チームの司令塔ともなるレジスタは、ゴールへの決定的な仕事をこなしていくのが特長となっていますよ。

広い視野を持っていることが最低条件で、その視野を活かした長短のパスにより相手ディフェンスを崩していきます。時にはしっかりボールをキープし、プレッシャーを交わしつつ正確なパスを見方にさばいていく。レジスタは正にチームの司令塔であり、試合をコントロールしているのです。レジスタからいつ、どんなパスが出てくるのか。そこに注目しながら観戦すると楽しいものですよ!