現代のサッカーが始まる以前、様々な国でサッカーに似たボール遊びが行なわれていたと、いくつかの諸説があるのは確か。2000年前に中国でサッカーと同じようなスポーツが行なわれていたとか、12世紀の英国でもフットボールが行なわれていたとか。あくまでも一説に過ぎず確たる証拠はないのですが、いずれにしろサッカーに似たスポーツはかなり昔からあったと一般的に考えられています。

古い歴史を経て現代のサッカーがあるわけですが、過去のサッカーのあり方を知ると、観戦する一つ一つの試合の見え方が変わってくるんですよね。

古代にあったとされるサッカーには様々な諸説があるのに対し、現代のサッカーの発祥地に関しては一説のみ。それは、1863年にイングランドで発祥したというのが、世界で公に認められているものです。1863年に何が起きたのかというと、フットボール界の著名人が集まり、サッカー協会を設立と同時にサッカーのルールを定めたのです。ですから、1863年という明確な年代がでているわけですね。

サッカールールの微妙な調整は随時行われていましたが、基本的には1863年に定められたルールに基づいて現代サッカーは開催されています。つまり、大人だろうと子どもであろうとどんなサッカーの試合でも、150年以上もの間親しまれているサッカーというスポーツが体現されているというわけですよ。何か身震いするほどの歴史を感じませんか?

サッカーの歴史をさらに身近に体感できる情報もご紹介しましょう。サッカーの発祥の地であるイングランドは、Wカップでも優勝したことのあるサッカー強豪国ですが、毎回のWカップで目を見張るほどの活躍をしているわけではないのが意外?というのが、大多数の意見なんです。実は、イングランドはベスト8止まりが一番多い国なんですよ。

理由は特に明確にされているわけではないのですが、2002年の日韓Wカップや2006年ドイツWカップの時も準々決勝で敗退しています。そんな歴史を背負うイングランド。毎回のWカップで戦う姿を見る時、「今回はベスト8止まりのジンクスを破れるのか…?」なんて考えながら観戦すると面白いですよね。

我ら日本が初めてWカップに出場したのは1998年のフランス大会。じゃあ、アジアで初めてW杯に参加したのは…韓国?サウジアラビア?それともイラン?なんてアジアの歴史を考えてみると、意外な事実が判明。実は、1938年のフランス大会に「インドネシア」が初めてアジアの一国として出場しているんです。

当時はオランダ領東インドという国名ですが、それはインドネシアのこと。成績は、ハンガリーを相手に0対6の惨敗。成績はともかく、アジアの歴史を作ったのはインドネシアからだったんですよ。毎回のWカップアジア予選のインドネシアの動向に注目すると、サッカー観戦がより興奮を誘うものになるかも!?

サッカーの歴史って想像以上に深く、古いですよね。各方面の歴史を知るだけで、サッカー観戦がより楽しいものになりますよ!